テーマ:時代小説

時代小説 雪しぐれ 25最終回

著作権があります。コピー転載は禁止します。 25 光行は果たして時間に間に合うように帰れるのか。連絡はとる手段もない。もし帰ったとしても慌てて考える暇などない。 光行はきっと飛んでいくだろうと思われた。誰かに見られたらどう説明するのだろう。志乃は色々と考えを巡らせた。 警察にも言ったらまた嫌がられるかもしれないので相談もできない…
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時代小説 雪しぐれ 24

著作権があります。コピー転載は禁止します。 24秋は早々とながれていく。まるで川の流れのように。あれから商売もやっと順調良く回り始めおちついてきた。 ふと気が付くとまた冬がめぐってきている。志乃は(また雪の季節がめぐってきた)と感慨深げだった。 落ち着いてきたので籍も入れ、簡単にご近所にもご挨拶をした。キクが病死だったので誰も文句…
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時代小説 雪しぐれ 23

著作権があります。コピー転載は禁止します。 23「えっ、もう帰る?」 茂は驚いて光男の顔を見つめた。つい先ほどまで、家へ帰るのが嫌だといっていた光男が・・さては夕べの両親の喧嘩がこたえたかな?と 思った。 「うん、やっぱり学校を卒業するまで我慢する。ぼくが嫌な事はお母さんの代わりに他人が家に来るってことだ。しかもそれが雇いの女だ…
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時代小説 雪しぐれ 22

著作権があります。コピー転載は禁止します。 22光行は光男が家を出ることに反対はしなかった。男の子であるし、一度色々と社会勉強したほうがいいかもしれないと思っていた。 心の中では親に止めてほしいと願っていたかもしれないが、そうもいくまい。自分からいいだして、自分で選んだ道だから 嫌ならやかましくいわないでもかえってくるだろう。 …
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時代小説 雪しぐれ 21

著作権があります。コピー転載は禁止します。 21なぜ・・? 光行の心はもう離れていってしまつたのか。それとも何か他の原因があるのだろうか。先日の怪我の件も 何も知らされてはいない。 志乃の心の中では葛藤が渦巻いていた。もしかしたら自分はいなくてもいいのだろうか。そうだとすると、仕事も危ぶまれる。 どうしても光行の本心がしりたい。…
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時代小説 雪しぐれ 20

著作権があります。コピー転載は禁止します。 20「どうされたのですか?」 「・・・・」 光行は答える元気もなかった。力なくどっとたおれこんでしまった。明らかに怪我か、でもどうして?どこで? 志乃は光行の重い体をかろうじて家の中に入れた。 驚いている場合ではない、一刻も早く手当をせねば。光行を寝かせると、台所に行って手拭いを用意…
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時代小説   雪しぐれ 19

著作権があります。コピー転載は禁止します。 19「噂をすれば何とかですよ」 志乃がちらっと見た相手とは予想しなかったサチであった。こんなに早くうまい具合に会えるとは思わなかった。 偶然にも同じ電車にのりあわせていたのだ。 サチの降りる駅は分かっていたので2人は追いかけた。 いつものように速足だったので、志乃は着物なので走るよう…
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時代小説 雪しぐれ 18

著作権があります。コピー転載は禁止します。 志乃は結婚の申し込みには、どのような返事をするかは分からないが、今すぐにという事ではない。 勿論正造には言ってあった。 志乃は何だか何が起こりそうな予感はしていた。幸せな風に吹かれているようで、まるで天国にいるような気持ち、しかし、 周りの事や仕事の事を考えると、手ばなしでは喜べない。…
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時代小説 雪しぐれ 17

著作権があります。コピー転載は禁止します。 17 志乃はあまり突然だったので驚いただけで、店主のいう事は聞かなければならない。 それに、この恋は忘れてしまおう、とも考えていたところだった。それは世間体というものもあり、妻を亡くした光行にすぐに噂でも たてられたら手回しがいいと言われて笑いものになるだけである。 二人は絶対にむす…
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時代小説 雪しぐれ 16

著作権があります。コピー転載を禁止します。 志乃がキクの部屋を退出しようとすると、もう一度志乃は呼ばれた。 「志乃さん、お願いだからそのまま、着物を部屋にもって行ってちょうだい。私がもってはいけないから。誰にも頼まれることではないし。 お願い、頼むからお願い・・」 「・・・奥様・・・」 キクは弱々しい。志乃は内緒なので誰にも頼…
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時代小説 雪しぐれ 15

著作権があります。コピー転載は禁止します。 15それからしばらくは田島もこなかった。しかし、油断はできない。光行はあまりしつこいようだと商売の取引は断ってもいいと思っていた。 志乃はなぜか気分がすぐれない日をすごしていた。そんなある日のこと。 毎日床に臥しているキクが珍しく、志乃をよんでいるという。サチが呼びに来た。 「奥様がお…
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時代小説 雪しぐれ 14

著作権があります。コピー転載は禁止します。14光行の次男、光輝は、結局大きな病院に紹介されて行くことになった。キクは母が亡くなった直後でもあるため付き添いは 光行が行くことになった。 結果は、癲癇であるという衝撃的なものであった。発作が起きその瞬間は意識がなく、しばらく痙攣が続くという重篤な病であった。 そんなことになるとは思いも…
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時代小説 雪しぐれ 13

著作権があります。コピー,転載は禁止します。 13志乃の心も複雑であった。将来結ばれることは絶対にない相手。しかし志乃の心にぽっと明かりがさしこんだように また火が付きそうな予感がした。 光行の心は何を考えているのかは、勿論わからないのだが、志乃に何をつたえようとしているのか。 (どうして?奥様がいるのに・・・)気持ちとは裏腹に…
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時代小説 雪しぐれ 12

著作権があります。コピー,転載は禁止します。 12次の日、警察、消防の人が山本商店を訪れ、店主に今回の報告があった。鍛冶屋は作業所が消失したが、人的被害はなく まだよかった旨、そして山火事の原因や犯人などは不明、焼失面積もこれから調べる、との報告でなんともたよりないものであった。 そしてシゲノが亡くなったことへの弔意ものべた。 …
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時代小説 雪しぐれ  11

著作権があります。コピー転載はしないでください。 11  そろそろ桜が咲き始めている。毎年のように山本商店は、近所の荒物屋のお店の人と一緒に花見に行くことになっていたが、当然のこと ながら中止になった。自分の山にいくのだが、山火事のためお花見はできないからだ。 このころから、光行は自分でなぜかはわからないのだが、キクの事を疎ましく…
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時代小説 雪しぐれ 10

著作権があります。コピー,転載は禁止します。 10 キクとともに帰宅した3人の息子は、始めはこの家の大変なことに驚いておとなしくしていたが、そのうち大人が忙しくて構ってもらえないと 志乃の息子たちと遊びだした。 「えいっ、やっ!」 二番目の息子光輝はやんちゃであった。大きな棒を持ち出し、振り回して勝、剛にせまってきていた。 …
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時代小説 雪しぐれ 9

著作権があります。コピー転載は禁止します。 シゲノはみるみるうちに力を失ってしまった。正造は布団に寝かせてサチをよんだ。 「あれっ、大変!旦那さんをよんでこないと」 「俺がよんでくる」 「正造さんは病院だよ、早く医者を。そうだあの二人は(良子、とあやの事)たよりないからさ、志乃さんに呼んできてもらって」 サチも今は何を考えてい…
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時代小説 雪しぐれ 8

著作権があります。コピーはしないでください。 8「ねえ、わかっているとおもうけど、お宅ではどういう躾をされているの?」 サチが志乃の部屋に直行して思わずきつい言葉を発してしまったサチは、剛士の顔をみすえた。母の影に隠れてしまった剛士。 「すみません。悪い事をしたそうで、今しかっています」 「ホントに! よく言い聞かしてね。謝らな…
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時代小説  雪しぐれ 7

著作権があります。コピーはしないでください。 7光行は、ふと現実に戻った。いずれにしてもこの恋が実らなかった事実があって、心の中ではくすぶり続けていた。 とりあえず、シゲノのなくした布袋については、あれから何も聞かないので解決したのかもしれないと思っていた。 次の日、いつものようにキクが光行の部屋に挨拶に来た。毎年彼岸になるとお墓…
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時代小説 雪しぐれ 6

著作権があります。コピーはしないでください。6勝は、母を心配していた。 「ああ、勝、なんでもないよ、心配しないで。 それよりお前たち、ここの息子とはなるべく遊ばないようにした方がいいよ。 何でも一応あやまるんだよ。追い出されたら行くところもないし、3人が食べることもできないし、一緒に居られるところなんかないよ。 わかった?勝,剛士…
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時代小説 雪しぐれ  5

著作権があります。コピーはしないでください。 5山本乾物店には。光行、そして、その妻キク、3人の子供がいた。<光太,光輝、光雄 >の3人の子供と、使用人、以前志乃を介抱してくれた 番頭の正造と、台所や家の一切を取り仕切るサチ、それから嫁入り前の行儀見習としてきているあや、と良子である。 志乃と入れ替わりにやめた重吉という男は、隠居…
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時代小説 雪しぐれ  4

著作権があります。コピーはしないでください。 4訪問者の顔を見て、志乃は息をのんだ。 それは忘れもしない十三年前の恋敵、キクではないか。あきらかに光行との結婚をめぐって張り合った相手なのである。 志乃は光行の母親であるシゲノに猛反対されてひきさがることとなった、という経緯がある。つりあわない、ということが その理由であった。今は…
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時代小説 雪しぐれ 3

著作権があります。コピーは絶対しないでください。 3真っ暗な家に続く雪道には、提灯の明かりが見え、3人のもつれあうような朧げに見える姿が確認できた。 だんだんとあかりが近づいてくる。見ていた正造は一塊になっている3人をみてかけだした。 「どうしたんだ?」 「大変だ、えらい熱だ。いきだおれで倒れていた」 それは志乃はあちこちさま…
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時代小説 雪しぐれ 2

著作権があります。複製は絶対に禁止します。 ②「お願いです、聞いてください」 ゆっくり歩く光行はすぐに、志乃に気がついた。 通りは人がいなかったので、志乃はその場で光行に訴えるように話し始めた。 「どうかしましたか?」 「聞いてください。私は去年九月に主人をなくしまして、2人の子供を抱えていてご覧の通りです。私をどうか働かせて…
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時代小説 雪しぐれ ①

皆様「よたろうものがたり」は完結しました。次は大人の物語を連載します。 これも時代小説で大正時代です。ただ、私は童話や「少年詩」など子供向きのものを書いたりしていますので、大げさな表現や、 あまりにも上品ではない表現は書くことができません。なのでそれなりにかいてはいますが、もし刺激的を求める方なら読まないで頂きたい、 と思います。…
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