童話 みずいろのゆめ 2

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「最後の仕上げはなんといってもバラね。ケロンとパパは玄関に咲いているミニバラの赤と白の花びらをとってきて。おわったら

今日の仕事はおわりよ。あとは夜お月様のでるのをまつだけ。お昼寝をしておいてね」

ママはそのミニバラのはなびらを、何につかうのでしょう。

パパとケロンは最後の一番むつかしい仕事をまかされました。かえるに一体どうしてはなびらを摘んできて、というのか、

ケロンはしばし考えこんでしまいました。

でもまあ、いくしかない。これもお姉ちゃんのため。

「パパ、この花びらどうしてとるの、ぼくわからないよ」

「そうなんだよな。トゲもあるし、けがしないようにしなきゃね」

「トゲ?なんだかいたそうだ、ねえパパ」

パパとケロンはミニバラを見て(きれいだけど・・・)とぼうっとしているばかりでした。

見ているばかりでは仕事ははかどりません。いつものんびりとしているパパをみているとなんだかイライラとするケロンですが・・・。

でも急にママのこわ~い顔がうかんできます。(イケナイ。イケナイ)

パパは相変わらずうごきません。パパといっしょだといつになるかわからない~ということで、とにかくバラにのぼってみることにしました。

しかし、見るからに痛そうなトゲが待ちかまえています。

トゲをよけて、やっと花びらに近づきました。おしたりつついたり、と四苦八苦・・・。

(うーん、だめかな?でもこれではかえれないよ)

かえるだから武器も力もありません。人間で言ったら汗ばむほどのいっしょうけんめいでした。

パパは、そのぼくをじっと見ているだけ?たすけてくれたらいいのにね。(ずるいよパパ)

しばらくしてまだねばっていると、ケロンはびっくりです。花びらが3まいこぼれおちました。

「やった!」 ぼくは思わずさけびました。ケロッ、ケロッってね。

「おう、いいじゃないか」

パパもにっこりしたような気がしました。

「パパ、ぼくは白だからね。パパは赤だよ」

「あっ、そうかそしたら・・・と。あそこにおちている赤いばらをいただくとしよう」

「えっ?」

パパはすました顔で、何の苦労もしないで落ちていたはなびらをくわえて戻ります。ぼうぜんとするぼく。

「ずるいよ、大人は!」

ぼくの苦労は一体なんなの? と思うけれど、ここでパパと言い合いしてもぼくは勝てるわけもないので・・・。

あきらめてかえることにしました。家につくと、そうとはしらないママがありがとう、といってさっそく胸にかざりました。

とても素敵なばらのはなびらはドレスのかざりに強いインパクトをあたえます。

それからはやっとお昼寝の時間です。

お姉ちゃんの花嫁姿を夢みながら、ぼくは夢のなか・・・・。

やがて夜がきました。みずきちゃんの部屋のガラス戸も、ガタンと音がしてしめられました。

大きな満月が顔をだすと、庭は昼のように明るくてらされます。

池のふちにあつまった集団は自慢の楽団おそろいの服を着て、スタンバイしてまっています。

ケロンの友達が結成している楽団です。名前は「あじさい楽団」です。ウエディングマーチをえんそうしはじめます。

池の奥からはさくらそうのはなびらをつけてもらって、招待客が行進しはじめました。両親もあるいて用意された席につきます。

花嫁と、花むこがあじさいのうえこみからあらわれると、たんたたたたーん~♫ と楽団が盛り上げて続いて両親が花嫁を花むこに続いて

挨拶のために行進します。

続く




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